ノリコ=ポーロの西方見聞録

勉強できない、英語しゃべれない、でも広い世界へ飛び出したい!との思いから、添乗員となり世界中アチコチ飛び回り、様々な人たちとの出会いや交流、旅のドタバタ劇などをご紹介していきます。このブログは、星野管工(株)発行のホシカン通信に掲載しているコラムのバックナンバーです。

Vol.57 欧州海外旅行は禁煙必死

日本ではゴールデンウィークがある5月に海外旅行に出かける方も多いと思いますが、この時期(5~7月)にお勧めなのが冬が長く、夏が短い北欧のツアーです。 近年では、イスラム過激主義者のテロ事件等が発生している為、ヨーロッパ方面の旅行をあきらめる…

Vol.56 花のヨーロッパ

4月と言えば日本では、新学期、新社会人と物事の始まりの時期でもあります。 そして、桜が満開の花見の季節ですね。天気予報でも桜の開花予想があり、日本各地の桜の名所を訪れるツアーも人気です。 日本人ほど、四季を感じながら自然を愛する民族はいないよ…

Vol.55 卒業旅行

具体的な学生さんたちのツアー内容をご紹介したいと思います。 N本旅行ではヤングツアーという呼称でパンフレット販売していました。学生さんたちは自分でアルバイトをして一生懸命お金を貯めて申し込む方が多いので、旅行会社も出来るだけ料金設定を安くし…

Vol.54 楽しい添乗員仲間

毎年2月~3月にかけては、大学・短大の学生さん達の卒業旅行シーズンとなり、私達も余り年齢の変わらないお客様と一緒に楽しみながら旅をしたものです。当時は、まだバブルの名残があり、更にヨーロッパ旅行が一番人気のコースでしたから、私達ツアコンも大…

Vol.52 最後は笑顔に

翌朝は、オーストリアのウィーンから飛行機でスイスのチューリッヒまでの移動日となり、私達は重苦しい雰囲気の中、出発しました。そしてチューリッヒの市内観光を済ませて夕方ホテルにチェックインすると、お客様のスーツケースがホテルに届いていて、本当…

Vol.51 初海外添乗 ロスバゲで心折れる

翌日は、ウィーン市内の見所を現地の日本人ガイドさんの案内で観光して、夜は今回のツアー一番の目玉でもある音楽宮殿で、カルテット(四重奏)の生演奏を聴きながらの素敵なディナーが予定されていました。 私は、現地の日本人ガイドさんにお客様のスーツケ…

Vol.50 初海外添乗 初ロスバゲ

成田空港を出発してオーストリアのウィーン国際空港到着まで13時間のロングフライト。飛行機に慣れていないお客様は時差ぼけでボーっとしている方もいるので、添乗員は目をシャキッと開けて、ひたすらお客様のスーツケースを見つけてはターンテーブルから降…

Vol.49 海外初添乗!

初海外添乗ツアーは、「ウィーン音楽宮殿とスイス・パリ8日間」でした。 参加人数も12人位と少なめでほっとしたことを憶えています。 当時このコースは音楽の都オーストリアの首都ウィーンの宮殿にて4重奏の生演奏を聴きながらディナーをする!というドレス…

いよいよ巣立ちの日。。。

一か月の北海道駐在を無事に終えた私達は、いよいよ海外旅行シーズン本番の秋から、海外デビューをしていくことになります。まるでツバメのひな達が巣立っていくように、ドキドキ、ワクワクしながら、いつ自分の順番がくるかと待ちわびていました。 当時の欧…

苦節一年

十日間に及ぶ新人研修ツアーも無事に終了し、私達は海外ツアーデビューの日を夢見ながら会社からの仕事の依頼を待つのでした。 早く海外ツアーに行きたくて、わくわくしていましたが、中々自分の思うように上手く海外ツアーの仕事が入るわけもなく、相変わら…

北海道一ヶ月

新たに移籍した派遣会社では、また国内研修からのスタート。 年齢もキャリアも様々な同期が20人位いました。厳しい女性教官の元、1泊2日の国内研修後すぐに国内ツアーにデビューしました。 私と友人Hは、同期のみんなには経験者であることを内緒で参加。N…

ムーラン・ルージュ

パリの有名なキャバレー「ムーラン・ルージュ」のナイトショーは、21時からの第一部と0時過ぎの第二部があり、スケジュールのタイトな日本人観光客は第一部に行くことがほとんとでした。 キャバレーと聞くと男性のための場所というイメージですが、本場パリ…

添乗員、アシスタント、ガイドの違い

スイスのジュネーブからTGVでパリのリヨン駅に到着した私達は、パリのアシスタントさんと駅のホームで落ち合い、荷物の無事を確認し、観光バスに積み込みました。 駅からホテルまでの車内では、パリ滞在中のスケジュールやオプショナルツアーの案内、注意事…

ラゲッジ勝負のTGV

十日間に渡る研修旅行もいよいよ終わりに近づいて来ました。 私たちは、スイスのローザンヌからジュネーブに移動し、ジュネーブ市内散策を終えて、最終目的地であるフランスのパリへと向かいました。 ジュネーブ~パリ間は、ヨーロッパの新幹線とも言われて…

チーズフォンデュの思い出

翌日は、ルツェルンからスイスの首都であるベルンを経由し、レマン湖畔に突き出たモントルー近郊にあるシヨン城を見学してから船で2時間かけてクルージングを楽しみローザンヌに宿泊するという行程でした。 今回の研修旅行では、スイスの移動はほとんどが長…

悲しいスイスの歴史

Felice anno nuovo! 「明けましておめでとう!」(イタリア語) 今年も宜しくお願いします。 さて、我々見習い添乗員一行はリヒテンシュタインからスイス中部にある街・ルツェルンに到着しました。 ルツェルンは人口8万人弱の静かな街で、周囲をピラトゥス山…

小さな国 リヒテンシュタイン

十日間に及ぶ私たちの研修旅行も行程の半分まで来ました。 ドイツを後にして、次の目的地スイス~パリへと向かいます。 スイスまではずっと長距離バスでの移動。ゆっくり休めるかというとそうはならず、車内では私達がマイクを握り、バスガイドさんのお仕事…

ノイシュバインシュタイン城をより楽しむ方法

次の目的地は、ロマンチック街道のハイライトであるノイシュバインシュタイン城。 日本語に訳すと「新白鳥城」となるこのお城はミュンヘンを中心とするドイツ南部のバイエルン地方を治めていた、ルードヴィッヒ2世によって建てられた山上にある白い綺麗なお…

生ぬるっこい本場のビール

研修三日目は、ロマンチック街道を更に南下してディンケルスビュール、ネルトリンゲン、アウグスブルグ等の小さな街を車窓から眺めて、 ドイツ南部バイエルン地方の中心都市であるミュンヘンで昼食をとりました。 ドイツ南部のミュンヘンはベルリン、ハンブ…

海外添乗研修二日目

二日目は、フランクフルト~ハイデルベルグ~ローテンブルグと中世の町並み、お城の跡地等の案内研修。 パンフレットに記載されている観光箇所、休憩、食事場所、時間等をドイツ人のバス運転手さんと出発前に打ち合わせをしてからの出発になります。 ホテル…

ようやく海外研修がスタート

国内旅行の仕事であちらこちらに行く機会が増えてバスツアーに慣れてくると、次に新幹線の旅、更には飛行機のツアー、と距離も遠くなり、宿泊日数の長い仕事が増えて来ました。 東京湾からフェリーで高知県に着いて四国周遊したり、夜行バスで鳥取砂丘まで走…

ツアコンの登竜門 立山黒部アルペンルート

新人ツアコン時代のツアーの中でも一番思い出深いコースは「立山・黒部アルペンルート」です。通常のバスツアーは、バスガイドさんが同乗しているので、車内案内等は丸ごとお任せ。私達添乗員が案内するのは行程、日程の案内だけなのですが、バスを降りてか…

ますの寿司

私の所属した派遣会社は、色々な旅行会社のツアーを委託していたので、まず新人の私達はKツーリストの「日帰りびっくりバスツアー」でのデビューとなりました。 研修を終えたとは言え、いきなり一人での初仕事。旅行の日程表、名簿、お客様への案内マニュア…

ツアコンへの道2

新人ツアコンとして派遣会社に登録した私は、ツアコン研修を受ける為に東京に毎日通うことになりました。 ツアコンとして働くには、(社)日本添乗サービス協会(TCSA)などが認定する「旅程管理主任者」になる必要があります。 TCSAなどが主催する基礎研修…

ツアコンへの道1

一年間のイギリス遊学を終えて故郷桐生に戻ってきた私は、海外添乗員になって世界中を飛び回るという自分の夢に向かっていくことを決意したものの、どうしたら添乗員(以下ツアコン)になれるのかもわからずにいました。 当時は、まだネットも携帯電話も無い…

イギリス遊学 総括

20歳で短大を卒業し、英語の成績もいまいちだった私ですが、このイギリス滞在中に得た経験はどんな宝物にも代えがたい貴重なものになりました。 不安で寂しい時もありましたが、私の事を誰も知らない土地に行き、少しずつ知り合い、友人が出来て行き、英語も…

コンチネンタルブレックファースト

スペインのマラガでの新年を満喫した後、旅の最後にマドリッドに住むお友達のフリアを訪ねるために、列車で首都マドリッドに向かいました。 フリアは当時28歳の小柄でとっても明るくて楽しい女性でした。イギリスのパブでは一人でフラメンコを踊りだすような…

マラガの大晦日

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 さて、クリスマスをバルセロナで過ごした後、私はよっちゃんと別れて、一人でスペイン南部アンダルシア地方のマラガに向いました。 イギリスの語学学校で知り合ったアナという…

クリスマス in スペイン

語学学校の三か月コースが一旦終了する十二月。再び寂しい別れの時期を迎えました。 クリスマス前に学校のお別れパーティーで、仲間たちとの最後の夜を過ごし、ヨーロッパの友人たちはみんな自分の家に帰って行きました。私は日本人の友人のよっちゃんと一緒…

ハロウィンの歴史を少しばかり

十月三十一日のハロウィン。 日本でもだいぶ浸透して、あちこちでイベントが行われるようになってきました。 そこで、ハロウィンについてお話したいと思います。 ハロウィン、あるいはハロウィーン(英: Halloween または Hallowe'en)は、毎年十月末日に行…