ノリコ=ポーロの西方見聞録

勉強できない、英語しゃべれない、でも広い世界へ飛び出したい!との思いから、添乗員となり世界中アチコチ飛び回り、様々な人たちとの出会いや交流、旅のドタバタ劇などをご紹介していきます。このブログは、星野管工(株)発行のホシカン通信に掲載しているコラムのバックナンバーです。

ヘイスティングスの歴史 Vol.5

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レッスン料 500円/1時間

場   所 香り屋尚香堂1F
      住所 桐生市新宿一丁目2−28

      電話 0277−43−2121 

          ※詳しくは尚香堂までお問い合わせください。

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 今回は、少しだけ私が滞在したHastingsの歴史をご紹介したいと思います。

 

 人口八万六千人程のイギリス南東部の海辺の町で、小さな可愛らしい店が立ち並ぶ昔の街並みの旧市街や、城跡を残した静かな避暑地です。片田舎かと思いきや、英国人では知らない人がいない位有名な世界史の資料集にも載る程の歴史的事件が起こった場所でもあるのです。

 

 時は中世、欧州はローマ帝国崩壊、ゲルマン人の大移動等、大波乱の群雄割拠時代。

 

 当時の英国内は王座争奪の権力争い真っ只中。その期に乗じてはるか北欧からやってきて仏北西部に定着したバイキングの末裔ノルマン人公ギューム二世(後のウィリアム王)は英国王ハロルド二世の軍と激突。この戦いの場がまさにHastingsでした。

 

 この戦いでギューム二世はハロルド二世を破り、現在の英国、グレートブリテン島全体を手中に収めました。

 

 この時のギューム二世がウィリアム一世となり首都をロンドンと定め、現在の英国王室の開祖となりました。

 

 こうして英国には中世では例外的に、強力な独自の封建制を持つ王権が成立することになりました。その後、ノルマン人はアングロ・サクソン人に同化し、文化の融合も行われました。言語もアングロ・サクソンの言葉を中心にノルマン、フランスそれぞれの要素を融合させ、今日の英語になっていったそうです。英語と仏語に共通の慣用句が多いのは、この理由によるものなんですね。

 

 今でもあまり仲よくない英国と仏国ですが、英国も元はアングロサクソン人に、仏人の血が混じっているわけです。

 

人類皆兄弟仲良く致しましょう。

1066年 ヘイスティングスの戦い