ノリコ=ポーロの西方見聞録

勉強できない、英語しゃべれない、でも広い世界へ飛び出したい!との思いから、添乗員となり世界中アチコチ飛び回り、様々な人たちとの出会いや交流、旅のドタバタ劇などをご紹介していきます。このブログは、星野管工(株)発行のホシカン通信に掲載しているコラムのバックナンバーです。

クリスマス in スペイン

 語学学校の三か月コースが一旦終了する十二月。再び寂しい別れの時期を迎えました。

 クリスマス前に学校のお別れパーティーで、仲間たちとの最後の夜を過ごし、ヨーロッパの友人たちはみんな自分の家に帰って行きました。私は日本人の友人のよっちゃんと一緒にスペインの友人のお家にお泊りさせてもらいながら、二週間のクリスマス休暇を過ごすことにしました。

 日本では二十歳を過ぎていたらクリスマスやお正月には、友人や恋人と旅行に出かけたりすることが多いと思うのですが、こちらではクリスマスは家族、親族一同が揃って、食事をしながら家でゆっくり過ごし、大晦日から元日にかけて友人、仲間たちと町に繰り出し、新年を迎えるのが通例とのこと。

 日本とはお正月とクリスマスのノリが逆なんだな~と思いました。

 

 私とよっちゃんは、スペインの首都バルセロナ近郊のテレサのお宅にお世話になりました。

 テレサは大学生で、よっちゃんとホームステイ先が一緒で仲良しになった優しいスペイン人の女の子。

 因みに、よっちゃんは社会人として働いていましたが、スキルアップの為にイギリスに短期留学に来ていました。年齢は違いましたが、気が合ってよく一緒に出掛けていました。

 テレサの自宅は立派なお屋敷で、プレゼーピオというイエス=キリストの生誕場面を再現したお人形が玄関に飾られていました。

 実は意外にもスペイン、イタリアなどカトリックの影響が強い南ヨーロッパの町では、日本人がイメージするようなモミの木の飾りつけも、派手なイルミネーションも全く無くて飾りつけはシンプル。宗教的な行事としての色合いが濃いのです。
 プロテスタント系のドイツ、オーストリアの方が街並みのイルミネーションは華やか。最近のツアーでもヨーロッパのクリスマスマーケットを巡るツアーは、殆どがドイツ、スイス、オーストリア北ヨーロッパだと思います。しかし、近年の日本各地のイルミネーションが世界で一番、派手で華やかだと感じますが・・・。