ノリコ=ポーロの西方見聞録

勉強できない、英語しゃべれない、でも広い世界へ飛び出したい!との思いから、添乗員となり世界中アチコチ飛び回り、様々な人たちとの出会いや交流、旅のドタバタ劇などをご紹介していきます。このブログは、星野管工(株)発行のホシカン通信に掲載しているコラムのバックナンバーです。

コンチネンタルブレックファースト

 スペインのマラガでの新年を満喫した後、旅の最後にマドリッドに住むお友達のフリアを訪ねるために、列車で首都マドリッドに向かいました。

 フリアは当時28歳の小柄でとっても明るくて楽しい女性でした。イギリスのパブでは一人でフラメンコを踊りだすような性格だったので友達もたくさんいて、スペイン語のわからない私にも、どんどん話しかけてきてくれた素敵な仲間の一人でした。

 そんなフリア宅にお泊りさせて貰い、マドリッド市内を案内して貰ったり、フリアの友人たちとスペインのディスコに連れて行って貰ったりと楽しい時を過ごすことが出来ました。

 しかし夕食後ディスコに繰り出したのが、23時過ぎ。明け方までみんなで大騒ぎしていましたが、私はもう意識朦朧としてほとんど眠っている状態。次の日は昼近くまで爆睡してしまいました。

 

 なぜ南ヨーローッパの朝食が他の地域位比べて、質素でシンプルなのか、という理由を体感的に理解しました。

 スペイン、イタリア、ギリシャ等南ヨーロッパでは、夕食の開始時間が遅く、家族や仲間達と会話を楽しみながら、ゆっくりと時間をかけて食べるため朝食は食べない人も多く、食べるとしても本当に軽食なのです。エスプレッソ、またはカフェオーレとマーマレードの入った、クロワッサンか甘いビスケットをコーヒーにびちゃびちゃと付けて食べる位です。

 

 ですので、これから南ヨーローッパにお出かけになる際は、ツアーパンフレットに”Continental Breakfast”と書いてあればシンプルな朝食、”American Breakfast”、または、”English Breakfast”と記載してあったら種類豊富な朝食となります。

 

 スペインの友人たちとの楽しい時を過ごした私は、再びイギリスに戻ってきました。私のイギリス遊学も残すところ三か月、友人たちのいない寂しくなったイーストボーンの街を後にして、再び最初の学校のあるヘイスティングスに戻り、別の学校に通うことにしました。