ノリコ=ポーロの西方見聞録

勉強できない、英語しゃべれない、でも広い世界へ飛び出したい!との思いから、添乗員となり世界中アチコチ飛び回り、様々な人たちとの出会いや交流、旅のドタバタ劇などをご紹介していきます。このブログは、星野管工(株)発行のホシカン通信に掲載しているコラムのバックナンバーです。

ツアコンへの道2

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 新人ツアコンとして派遣会社に登録した私は、ツアコン研修を受ける為に東京に毎日通うことになりました。

 

 ツアコンとして働くには、(社)日本添乗サービス協会(TCSA)などが認定する「旅程管理主任者」になる必要があります。

 

 TCSAなどが主催する基礎研修と指定研修を受講した後に当該資格を取得できるのですが、私が所属した会社では「基礎相当研修」を無料で実施していたので、基礎研修に代えることが出来ました。

 

 指定研修は、国交省登録の旅程管理研修機関(日本添乗サービス協会など)主催の有料研修となります。

  日本添乗サービス協会主催の指定研修の場合
   国内旅程管理研修 2日間 受講料10,500円
   総合旅程管理研修 3日間 受講料16,000円

     ※ ただし、平成7年までに旅行業務取扱主任者資格(現:旅行業務取扱管理者)を取得された方は、TCSAなどの指定研修を受講する必要がありません。

 

  業務内容を勉強し指定研修を受けた後、実地研修として日帰りのバス研修を受けました。どこへ行ったかは忘れてしまいましたが、同じ時期に研修を受けていた仲間が十人位いました。

 

 私達は手に研修のマニュアルを握りしめて、まずはお客様との集合する場所、場面での対応からバスに乗り込んで、バスツアーの行程の説明等をしながら、旅程管理の仕事を学んだのでした。

 

 バスガイドさんとツアコンの違いについて言うと、バスガイドさんはバス会社に所属して、バスの中で旅行中の名所・旧跡等の案内をしてくれます。

 

 一方ツアコンは旅行会社の依頼を受けて旅程管理(日程、食事の予約、観光名所等の入場券、ホテル、旅館の支払い等)の業務を行います。

 

 国内旅行ではバスガイドさんと役割分担が出来ているので、ツアコンの仕事は比較的楽ですが、これが海外旅行となると状況は一転。大都市では現地のガイドさんが案内してくれますが、小さな街、例えば周遊型のドイツロマンチック街道やスイス、イタリア、スペイン、イギリス、フランス等の街巡りでは、ツアコンが一人で案内から旅程管理を行わなければならなくなる訳です。

 

 それでもいつか海外を飛び回るツアコンを夢見て、国内研修旅行でバスのマイクを握り、一生懸命に頑張っていました。