ノリコ=ポーロの西方見聞録

勉強できない、英語しゃべれない、でも広い世界へ飛び出したい!との思いから、添乗員となり世界中アチコチ飛び回り、様々な人たちとの出会いや交流、旅のドタバタ劇などをご紹介していきます。このブログは、星野管工(株)発行のホシカン通信に掲載しているコラムのバックナンバーです。

いよいよ巣立ちの日。。。

一か月の北海道駐在を無事に終えた私達は、いよいよ海外旅行シーズン本番の秋から、海外デビューをしていくことになります。まるでツバメのひな達が巣立っていくように、ドキドキ、ワクワクしながら、いつ自分の順番がくるかと待ちわびていました。

 

 当時の欧州方面の人気のコースは周遊型。「ロンドン、パリ、ローマ十日間」や「ドイツロマンチック街道、スイス、パリ」等。周遊する色々な国の勉強は大変でしたが、大都市では必ず日本語ガイドの方が一緒に同行してくれて、何かわからない時には助言もしてもらえるので、まずは無難な新人向きの「ロン・パリ・ローマ」でデビュー出来たらいいな!と、心密かに望んでいました。

 

 9月になり、ついに私にも巣立ちの順番が回ってきました!所属するJ派遣会社からは、毎月一か月前に翌月の仕事がアサインされて、当時は電話連絡で自分が担当するツアーの内容、出発日等を教えてもらい、その行き先が決まってから、ツアーで訪問する国の地理、歴史、文化、生活情報等々、ガイドブックに載っている内容を自分でノートにまとめて、出発までの間に勉強するのでした。

 

 ツアー出発の3、4日前になるとN旅行会社に行き、航空券、お客様の名簿、ツアーに必要な書類等を受け取りに行き、担当者との打ち合わせ(ブリーフィング)を行った後、派遣会社に戻ってから、前回のツアーの記録(週報のような)をコピーしたり、必要な地図等を集めて、更にはお客様全員に出発前のご挨拶を兼ねた最終確認の電話連絡をいれるのでした。

 

 不慣れな新人の私には、本当に大変な作業でしたから、東武線で足利市駅を早朝に出発して、東京の新橋駅に近い会社に行き、丸一日かけて書類を受け取り、夜には桐生の自宅まで帰るのでした。当時は母に駅までの送迎をして貰っていました。お母さん本当にありがとう。

 

 さて私が初デビューをしたヨーローッパツアーはどこでしょうか?次号お楽しみに!