ノリコ=ポーロの西方見聞録

勉強できない、英語しゃべれない、でも広い世界へ飛び出したい!との思いから、添乗員となり世界中アチコチ飛び回り、様々な人たちとの出会いや交流、旅のドタバタ劇などをご紹介していきます。このブログは、星野管工(株)発行のホシカン通信に掲載しているコラムのバックナンバーです。

Vol.50 初海外添乗 初ロスバゲ

 成田空港を出発してオーストリアのウィーン国際空港到着まで13時間のロングフライト。飛行機に慣れていないお客様は時差ぼけでボーっとしている方もいるので、添乗員は目をシャキッと開けて、ひたすらお客様のスーツケースを見つけてはターンテーブルから降ろすします。とはいえ団体旅行の場合は、現地のポーターさんが手伝いに来てくれるので安心です。


 この時は、直行便ではなくオランダのアムステルダム乗継便。ウィーン到着後、ターンテーブルの荷物を何度数えてもスーツケースが1つ足らなくて、ついにターンテーブルは停止。私の頭の中も思考が停止、真っ白になりました。


 なんと初添乗にしてスーツケースがまさかのロスバゲ(LostBaggageの略称)になってしまったのです!『なんで~よりによって、なんで、なんで~』と心の中で叫び続けました。


 とにかく空港の荷物紛失係(Lost&Found)の所へ行きウィーンの滞在先のホテルからその先の旅行の日程を全て連絡してロスバゲの手続きを済ませ、税関の外に出てから現地人のアシスタントさんと合流。アシスタントさんに事情を説明して、ホテルにチェックインしました。


 ロスバゲになってしまったのは、60代後半のご夫妻。事情を説明して、取り急ぎ航空会社から貰った洗面セット等を渡して、足りない着替え等は近くのスーパーに買いに行き、できる限り不便のないように工面しました。


 ホテルに着いてお客様に翌日の出発時間等の案内を終え、部屋に入ってから航空会社に荷物の問合せの電話をしたのですが、ドイツ語がわからず埒があかない。よって現地人のアシスタントさんに説明してもらいました。


 ロスバゲの荷物は一つだけ間違えて他の空港に行ってしまったらしく、明日日中にはホテルに届くと思う、と聞いて一安心。お客様に事情を説明してその日は、休んで貰いました。『明日には、必ず荷物が届きますように!』と祈りながら、就寝したのでした。