世界史資料集表紙のピサ!
スイスからの寝台列車でミラノに到着。ヨーロッパ大陸のイタリア玄関口なので、映画に出てくるような、とても大きくステキな駅でした。
ファッションの街ミラノ。高級ブティックが立ち並び、お洒落なミラネーゼ達が女性雑誌に登場する街として世界的にも有名ですが、当時は貧乏バックパッカー。
Tシャツとジーパンだけで、旅していた私達には、一切縁の無い街。
レオナルドダビンチの最後の晩餐は見たかったのですが、優先順位としてはあまり高くなかったので、特にどこも観光する事無く、乗継ぎ駅としてそのままローマ目指してイタリア半島を南下して行きました。
次の目的地はピサの斜塔。ピサの街は小さく、ホテルも少なかったので、駅のコインロッカーに荷物を預けて、駅から斜塔まで歩いて行きました。
世界史の資料集の表紙に載っていた写真のイメージでは、とっても大きい斜塔と広い広場がすぐ近くにある、と勝手にイメージしていたのですが、地図を頼りに駅から三十分くらい歩いてもいっこうに斜塔らしき塔も見えず・・・。
不安になりながらもひたすら進んで行きました。 ようやく城壁が見えてきて斜塔は中世からそのまま残っている城壁に囲まれた広場の中にありました。
「やっと着いた!ヤッター!」という喜びとともに浮かんだ思いは、「なんか傾いているけど、想像していたよりは、小さいな~。」という印象でした。
当時は、階段で登ることが出来たので、私達は怖いもの見たさにドキドキしながら斜塔に登りました。
因みに斜塔だけが有名になっていますが、広場にはピサ・ロマネスク様式の大聖堂(ドゥオモ)、洗礼堂、納骨堂と共に大聖堂の鐘楼として斜塔があります。
是非、斜塔だけでなく大聖堂も訪れて来て下さいね! かの有名なガリレオ・ガリレイが「振り子の原理」を発見したのは、この大聖堂の天井からつりさげられたランプが揺れ動くのを神父様の説法中に見て発見したと言われています。
帰りは駅前までの路線バスに乗りピサ駅に戻り、その日はフィレンツェに宿を取りました。