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語学学校のクラスメイトは次々と入れ替わり、出会いと別れを繰り返す三ヶ月。気がつけばもう七月、学校の中でも古株生徒となり、夏休みも間近となっていました。
イギリスに来た第一の目的は語学の習得。しかしヨーロッパのいろいろな国々を回り見聞を広げる事も目的の一つ。語学学校で知り合った仲間たちの故郷を訪問しながら二~三週間かけて鉄道で回りたいな~、と思いつつもさすがに一人旅は何かあった時に困るので、まずは旅の仲間探しから始めました。
そして日本人のみさこさんと二人旅に出かける事にしました。
旅行について調べるうちに欧州各国を周遊できるユーレイルパスという特別切符がある事を知り、その切符を妹に日本から郵送してもらいました。
そして、準備も整い”Thomas Cook欧州鉄道時刻表”とその当時バックパッカーの必需品だった”地球の歩き方欧州編”を片手に欧州周遊に旅立ちました。
ヘイスティングスに近い港町のニューヘヴンからドーヴァー海峡をフェリーで二時間、フランスの港町ディエッペまで渡りました。そこから列車に乗る事三時間、花の都パリに無事到着。その日は安いホテルがある学生街のカルチェラタン近隣に宿泊し、翌日に備えて早々に床に就きました。
翌日、一日では絶対に回りきれないルーブル美術館とオルセー美術館をまずは流し見してからエッフェル塔まで行き、有料のエレベーターを避けて上まで1652段の階段を上りました。
それから、”バトームッシュ”というセーヌ川クルーズに搭乗。所要時間1時間15分、料金950円の出費(今はもっと高いと思います)。
できるだけ支出は抑えたかったのですが、セーヌ川はパリの中心を流れている事から、このクルーズではほとんどの観光名所を巡る事ができるので、奮発しました。
おかげで船上から土地勘を掴む事ができたので、パリの街をすっかり満喫する事ができました。
語学学校スタート! vol.6
さて、話を語学学校の生活に戻していきます。
学校初日、簡単なテストを受けて、クラスが決まりました。同期入学の日本人は私と同じ年頃の女の子、30歳くらいの男の人の三人だったのですが、クラスはみんな違うクラスでした。
私のクラスは十人位でスイス人、スペイン人、アラブ人等々みんな比較的若い学生さん達が一~二間の休みを利用して、バカンスを兼ねて勉強に来ている感じでした。
英国まではるばるやって来たのだから日本語を使わずに、英語を習得するために早く海外のお友達を作らなくちゃ!と意気込んでいたので、たどたどしい英語でしたが、なんとか少しずつみんなと馴染んでいきました。
初めにお友達になったのは、インドネシア人のアニスと日本人の琴音ちゃんでした。
日本語をずーっと話さないのはさすがに苦しいので、琴音ちゃんとは日本語で話しましたが、アニスは日本語がわからないので、三人で一緒にいるときは英語で話していました。
初めの頃は、学校主催のパーティーや、日帰りの小旅行(excursion)に参加して仲間たちと交流を深めていきました。
季節の良い暖かい時期には、よく三人で海辺に行って日向ぼっこをしたり、埠頭(pier)や喫茶店に行き海辺の街を楽しんでいました。
中でも思い出深いのはPUBです。本場だけにビールが何種類もおいてあり一杯が1Pint(568ml)の大きいグラスでドーンと出てきて、その迫力にびっくりしたのを覚えています。それ以外にも色んな種類のお酒が沢山置いてあり、PUBに通っおかげで色んなお酒を覚えられました。
学校が終わると家で宿題を済ませ、みんなで行きつけの店に時間を決めて集まっては、楽しい時間を過ごしていました。
PUBの営業時間は23時頃までだったので深酒をしてベロンベロンになる人はいなかったので、飲んだ後はみんな歩いて帰宅していました。
ヘイスティングスの歴史 Vol.5
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場 所 香り屋尚香堂1F
住所 桐生市新宿一丁目2−28
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※詳しくは尚香堂までお問い合わせください。
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今回は、少しだけ私が滞在したHastingsの歴史をご紹介したいと思います。
人口八万六千人程のイギリス南東部の海辺の町で、小さな可愛らしい店が立ち並ぶ昔の街並みの旧市街や、城跡を残した静かな避暑地です。片田舎かと思いきや、英国人では知らない人がいない位有名な世界史の資料集にも載る程の歴史的事件が起こった場所でもあるのです。
時は中世、欧州はローマ帝国崩壊、ゲルマン人の大移動等、大波乱の群雄割拠時代。
当時の英国内は王座争奪の権力争い真っ只中。その期に乗じてはるか北欧からやってきて仏北西部に定着したバイキングの末裔ノルマン人公ギューム二世(後のウィリアム王)は英国王ハロルド二世の軍と激突。この戦いの場がまさにHastingsでした。
この戦いでギューム二世はハロルド二世を破り、現在の英国、グレートブリテン島全体を手中に収めました。
この時のギューム二世がウィリアム一世となり首都をロンドンと定め、現在の英国王室の開祖となりました。
こうして英国には中世では例外的に、強力な独自の封建制を持つ王権が成立することになりました。その後、ノルマン人はアングロ・サクソン人に同化し、文化の融合も行われました。言語もアングロ・サクソンの言葉を中心にノルマン、フランスそれぞれの要素を融合させ、今日の英語になっていったそうです。英語と仏語に共通の慣用句が多いのは、この理由によるものなんですね。
今でもあまり仲よくない英国と仏国ですが、英国も元はアングロサクソン人に、仏人の血が混じっているわけです。
人類皆兄弟仲良く致しましょう。
1066年 ヘイスティングスの戦い
ヘイスティングス散歩 vol・4
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翌朝、目が覚めると自分がどこにいるのか一瞬分からず、ドキっとしましたが、数秒後にイギリスにいるんだ〜と感慨深い思いにしばしば浸り、元気に起床。
手短に着替えをすませて下の階に降りていきました。
他に家族はいないかな〜?とリビングを覗き込んだらアルプスの少女ハイジのおじいさんに似た体格の良い40代くらいの男性とその人の足下に白くてでっかい老犬がドデーっと寝そべっていました。ハイジのおじいさんのような方はアンナさんの息子さんのジョンさん。
片言の英語を笑顔で補いつつ挨拶を交わし、朝食をすませてから早速、明日から通う事になる学校を下見に一人で出かけていきました。
アンナさんの家は丘の上にありました。
なだらかな下り坂を約20分ほど歩いていくと、駅にたどり着きました。
駅を通り過ぎると、眼下に一面の海が見えてきて、その海を見下ろす坂道の途中にこれから私が通う学校がありました。
どんよりと曇った空、小説の舞台のような暗い海、そしておとぎばなしに出てくるような色とりどりの家並み。異国の風景にしばし見とれながら歩き学校に到着。
学校の目の前には広い芝生の公園が広がっていました。天気よい日なら、外でのランチが楽しめる絶好の場所だな、と思い、ワクワクしました。
学校を確認した後は、周辺のお店等をチェックしたり、海辺をのんびり散歩したりしながら一日を楽しく過ごしました。
海なし県出身の私にとって海辺の町に住む事は夢だったので、勇気を出してイギリスに来て本当によかった・・・としみじみしながら眠りにつきました。(つづく)
イギリス到着! Vol.3
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飛行機に乗るのは二度目でしたが、なにせ初めての一人旅。
怖い気持ちを和ませるように「私が乗った飛行機は絶対に落ちないから大丈夫」と自分に言い聞かせながら、もしもの時の形見になるように遺書代わりの日記を手帳に書きつけていました。
そのうち慣れてきて、映画を観賞したり、食べたり、仮眠したり。約12時間後無事にロンドン・ガトウィック空港に到着しました。
入国手続きをして、荷物も無事に受け取り、迎えの人達が来ているかとドキドキしながら到着ロビーに入っていくと、画用紙に学校と私の名前を書いたプラカードを掲げた初老のご夫妻を見つけて、ほっと一安心。
彼らの車で一路HASTINGSへと向かいました
車窓から見渡す夕暮れの田園風景を楽しみながら約2時間後、ようやくホームステイ先に到着。
私は車を運転してくれたご夫妻が自分のホストファミリーだと思っていましたが、彼らは送迎担当だったようで私を家のホストの方引き渡すと、足早に走り去って行きました・・・。
ホストファミリーはアンナさんという初老の女性。
彼女は私を二階の天井が斜めになった小さなでも小奇麗に片づけられた部屋に案内してくれました。
すでに夜も暮れていたので、早々にシャワーを浴びて部屋で寛ぎつつ荷物をひもといていました。
すると、アンナさんは私に熱々のミルクティーとクッキーを持って来てくれました。心もおなかもホッコリし、その上旅の疲れでくたくただったので、あっという間に眠りに就きました。 (つづく)
旅立ちは春! Vol.2
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短大生活の後半は友人たちの就職活動を横目に、
留学情報の本を片手に、自分が行きたい地域を探していました。
英語の先生に相談すると、
「これからの時代はアメリカ英語が主流だから、
アメリカに行った方がいいわよ!」
というアドバイスをもらいました。
しかし、私の目的は「語学留学」だけでは無く「語学&遊学」。
ビートルズのファンであり、
またヨーロッパ中も旅してみたい!
という思いがあったので、
せっかくのアドバイスをまったく生かさずイギリス留学を決意しました。
本のページをめくりつつ、
『ロンドンは住んでみたいけれど物価は高いし治安が悪い。
勉強するには、静かな街がいいな。
ロンドンに日帰りで行ける距離で、治安が良くて、海辺で・・・。』
と自分なりに条件を絞り込み、イギリス南部の小さな海辺の街・・・
HASTINGS という街に決定しました。
一年間の予定での語学遊学なので、
限られた時間の中で最大の成果を得るべく、
イギリス人の家庭へのホームステイ滞在を決定。
これで日常会話は英語だし、知らない外国に一人で暮らすより安心です。
なんだかんだを経て、三カ月間語学学校に申込みました。
全てが整って、いよいよ成田空港を出発!
「旅立ちは必ず春」と決めていた20歳の私は、
希望と期待に胸を膨らませながらも、
見送りに来てくれた友人たち、
両親に心配をかけまいと涙を見せずに笑顔で
英国航空の飛行機に乗り込んだのでした。
(つづく)
はじめに Vol.1
皆さんはじめまして!ノリコ=ポーロこと大沢のり子と申します。
星野管工の旅系コラムを担当させていただくことになります。
どうぞ宜しくお願いします。
初回はまず自己紹介から始めさせていただきます。
私は星野管工の現会長の三人姉妹の長女として育ちました。
幼少より「お前は跡取りでお婿さんをもらえば学校に行かなくても良い・・・」等々、
長女としての宿命的な人生のレールを、周囲の大人たち
(母が大家族だったため大叔父達)に言われ続けて育ってきました。
そのせいでしょうか、物心ついた時には
「早くこの町、この家から出て行かなくては!」
と同時に
「もっと広ーい世界を見たい!」
と思うようになり、
いつしか当時人気のあったテレビ番組、
『なるほどザワールド』のレポーターを夢見る少女となっていました。
しかし、高校・短大と進学し、徐々に社会の仕組がわかってくると、
海外と縁の深い職業、スチュワーデス、テレビ局のレポーター等の職業に就く為には、
そもそも高い学力、知性、身長、美貌、コネ(笑)がなければなれれないのだ、
という現実にぶつかりました。
と打ち拉がれながらも、海外への夢はあきらめきれません。
そしてある日ふと「ツアーコンダクター、添乗員なら私でもなれるかも!」と
思いついたのす。
とはいえ、海外に憧れているとはいえ英語の成績は悪い・・・。
ならば実践あるのみ!と海外遊学を思い立ち、
短大卒業後すぐに単身イギリスへと旅立ちました。
ここから、私の人生は本当の意味で始まったといっていいかもしれません。