ノリコ=ポーロの西方見聞録

勉強できない、英語しゃべれない、でも広い世界へ飛び出したい!との思いから、添乗員となり世界中アチコチ飛び回り、様々な人たちとの出会いや交流、旅のドタバタ劇などをご紹介していきます。このブログは、星野管工(株)発行のホシカン通信に掲載しているコラムのバックナンバーです。

ラゲッジ勝負のTGV

 十日間に渡る研修旅行もいよいよ終わりに近づいて来ました。

 

 私たちは、スイスのローザンヌからジュネーブに移動し、ジュネーブ市内散策を終えて、最終目的地であるフランスのパリへと向かいました。

 

 ジュネーブ~パリ間は、ヨーロッパの新幹線とも言われているフランスが誇るTGV(テージェーベー)で約3時間の旅です。

 

 憧れの花の都パリに行ける嬉しさも感じつつも、本番では自分一人で20~40人のツアー客を連れての移動になるので、ホームでの集合場所、トイレの位置、両替所、そして列車の乗車位置などをしっかりと確認してから、列車に乗り込みました。

 

 そして、ここの山場は荷物の搬入。

 

 乗客用車両と荷物用車両は別なので、荷物の確認作業を怠ると、荷物がないとか、他の日本人ツアーの荷物と間違ってしまうというトラブルが発生してしまう難所なのです。

 

 荷物運びのポーターさんは現地アシスタントの手配なので、私たちツアコンはバスから降ろしたスーツケースのタグに付いたツアー名、色、名前をお客様ご本人に確認して頂いてから、ポーターさんに荷物を搬入してもらいます。

 

 私たちが気をつけていてもここは海外。リスク軽減のために、団体ツアーに参加するお客様に必す荷物のタグ、バッジを付けて頂く理由がここにあるわけです。旅行者のタグ以外にも、自分のスーツケースを見分けやすくする為にバンダナ、リボン等を結び付けておくのがおすすめです。

 

 という具合に、入念にすべての確認作業の段取り確認を済ませて、私たちは、ジュネーブを後にしてパリへと出発しました。

 

 因みにヨーロッパは陸続きの為、国境を超える際にも列車の車掌さんと一緒に税関の職員が乗り込んできて、私たちのパスポートを確認してくれますので、簡単な確認作業で出入国終了となります。TGVに乗り込んだ私たちは、目的地パリの勉強をしながら車窓の景色を楽しんだりして3時間の旅を楽しんだのでした、次回はいよいよパリです。